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第23回講演会ご報告
日時:2009年6月7日(日)14:00〜16:30
場所:三鷹産業プラザ 703〜705会議室
講師:矢冨 直美氏(東京都老人総合研究所自立促進と介護予防研究チーム研究員)

講師略歴:
昭和47年茨城大学人文学部卒業
東京都老人総合研究所精神医学研究助手
ミシガン大学老年学研究所客員研究員
東京都老人総合研究所自立促進と介護予防研究チーム主任研究員を経て現在に至る
今回はNPO法人シニアSOHO普及サロン・三鷹の10周年記念事業として、
シニアSOHOとの共催で、地域市民、会員の皆様に認知症予防を学ぶべく、
東京都老人総合研究所 矢冨先生をお招きして
「認知症に強い脳をつくろう」というテーマで開催しました。
健康福祉部
酒井利高担当調整部長
久保律子代表理事 司会 シニアSOHO淡河氏
《講演の内容》
参加者は300名近くで用意した席は当日の飛び入りも24名ほどあり満席状態でした。
市役所からも5名のご参加をいただき大盛況でした。
1.開会のご挨拶  (司会 シニアSOHO 淡河氏 )
  @シニアSOHO普及サロン   久保律子代表理事
  A三鷹市健康福祉部       酒井利高担当調整部長
   行政としても、「認知症予防」は大きなテーマになりつつあり、市民セクターとの協働を前向きに推進したいとのご挨拶を頂きました。
≪講演の趣旨≫
先ず「単なる老化現象」と「認知症」を判別するクイズを出して聴講者をぐっと引き寄せる事から入りました。約10問ほどの問題でしたが聴講者の回答がほぼ全員一致、半々、殆ど全員誤回答とあり、会場は「笑い」と「へー!」に包まれました。その後本題に入っていき、諸外国の研究成果を紹介しながら6つのキーワードについて解説されました。以下その要旨を簡単に紹介します。
認知症に強い脳をつくるには・・・
ウォーキングや水泳などの有酸素運動をする
カナダで行われた研究を元にその有効性を紹介、アルツハイマーの原因となるベータアミロイドを減らす効果がある。簡単に取組めるのがウォーキングであり1日30分の早歩き、を推奨。持続のためにグループを作る、記録をつけるなど。
野菜・果物を食べる、青魚を食べる、ワインを飲む
ビタミンC、E、ベータカロチン、DHA/EPA、ポリフェノールなどがよい。
脳の機能を鍛える効果
知的な活動を日常生活に取り入れている人は危険度が少なくなる。米国からの報告では6週間10回の脳機能訓練を行うと7年から14年老化による低下を先送りする効果がある。
エピソード記憶を鍛える
これは体験した事を記憶して思い出す機能。昨日の夕飯は何?とか、訓練としては各種日記をつけるなど。
注意分割機能を鍛える
2つ以上の作業を同時並行して進めるられる機能で、いわゆる「ながら作業」が出来る事である。強化する訓練としては例えば料理の時、焼き物、煮物、洗い物などが並行して行うなど。
計画力を鍛える
新しい事をやる時に段取りを考えて実行する能力で、旅行計画、買い物計画、など自分の興味の持てるもので鍛える。
以上について具体例、数値など交え明快に分かり易く説明頂きました。
最後に上記キーワードに関連した以下の4つの強化プログラムについてそれぞれファシリテーターの役割も含めビデオを使って紹介。
・旅行計画の立案と実施
・料理レシピを作成し実際に作る
・ウォーキンググループによる実践
・パソコングループによる学習とミニコミ誌の作成。

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講演の様子

講演の様子

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黒澤事務局長
2.閉会のご挨拶  (黒澤繁夫三鷹いきいきプラス事務局長)
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