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第11回いきいきプラス講演会
老後の上手な暮らし方
シニアライフ情報センター事務局長 池田 敏史子氏
【日時】平成18年7月9日(日)午後1時30分〜4時30分
【場所】三鷹駅前コミュニティーセンター  地下大会議室
安心して楽しく暮らすためには老後の住居や住まい方が重要になります。
シニア住宅としてケア付高齢者マンションや老人ホームも多様化しています。
多様な住まいの特徴や、費用、サービス、利用期間、選ぶときのポイントについて
お話ししていただきました。
参加者は予定人員を超えて110名の多くの方が熱心に聴講されました.。
       
講師:池田 敏史子(いけだ としこ)氏紹介


シニアライフ情報センター事務局長

1945年島根県生まれ
結婚のため大学の教職員を退職
1992年シニアライフ情報センターを設立し、高齢者の住まいに関する
情報提供や相談を市民の立場で提供し続ける。
<開会御挨拶>
◇開会挨拶 三鷹市高齢者支援室 室長 井上明 
◇いきいきプラス紹介 いきいきプラス 事務局長 黒澤繁夫
(講演の要旨)
当センターが出来てから15年経ち、ようやく福祉サービスの情報が東京都の情報公開センターに集まり利用出来る様になった。私達としてはこれらの情報を利用する方達と一緒になって独自の情報も交えながら考えて行きたい。現在会員は1500名くらいである。
本日のテーマではポイントは2つ有る。
@介護が必要になった時、誰が見てくれるのか?どこへ行けば良いのか?
A自宅で最後まで行けるのか?である。人の余命つまり後何年生きるかを考えると30年であり(60〜90才)、
自立期(60〜)、半自立期(75〜)、介護期(85〜)の3つのステージがある。
以下それぞれのステージ毎の住まいについて説明する。
自立期は自宅を拠点として幅広く活動しているがだんだん生活の不安が出てくる。家の維持管理、持病・・・。
半自立期は要支援期であり「自宅」か「施設」かの選択を考える時期だが、選択肢としては@自宅、A子供と同居、B子供と近居、C施設などへの住み替え、があるが最近増えているのはBである。
自宅選択の場合は、返すことを求められない、自己管理、自立心、・・・など8項目の要件があり、更に介護保険でどんなサービスが受けられるのか? サービス外の自己負担でどこまで出来るか、など検討が必要である。
施設選択の場合は、自立→要支援→要介護(1〜4)→医療、各ステージに対応した施設がある。本日は「早めの住み替え」として、有料老人ホーム、ケアハウス、高齢者住宅について重点的に説明する。
有料老人ホームは民間経営であるが自立から介護4まで対応でき、タイプとして自立型と介護型がある。自立型は高く(数千万円)介護型は安い(数百万)が夫婦で入居する時に注意する事は身体的条件が違う場合である。即ち一方が自立でもう一方が要介護の場合。この場合自立/介護型であれば良いが2つのタイプとなり高い、一方1部屋となると介護型となり安いが色々問題がある。部屋の広さ、設備、・・・。この辺をよく検討して選ぶ事が大切である。後は入居一時金の初期償却の値である。
ケアハウスは自立期から介護2まで対応するがそれ以上の重度介護になると出ないといけない。利用料は管理費(家賃):平均18千円、事務費(人件費):所得に応じた助成(年収150万以下1万円)、生活費:一律45千円。
高齢者住宅は高齢者円滑入居賃貸住宅、高齢者専用住宅、高齢者向け優良賃貸住宅の3種類有るが、今後行政として力を入れていくのは高齢者専用住宅である。これの特徴は24H介護付であるが、元気な時は家賃を払うがサービスは受けない、介護が必要になったら必要な有料サービスを受ける(介護認定は必要ない)。契約方式は賃貸方式であり有料老人ホームのような一時金は必要ない。
介護期になると介護型施設となるが、主な物は特別養護老人ホーム(特養)と居宅(有料老人ホームの介護型)である。特養は順番待ちが厳しく入居するのが困難である。
以上各ステージにおける住まいについて特徴を述べたが、住み替えパターンについての総額費用を見ると1番高いのが有料老人ホームの約70百万円、1番安いのがケアハウスから特養の約32百万で8段階ある。ちなみに自宅に住み続けるのは約49百万円で上から3番目である。
次に施設選びのポイントは@透明性、A職員離職率が低い、B利用率、C職員の表情にゆとりあり、D食事への気配り、E地域との連携を重視している が大事である。
最後に住み替えについてまとめると、@老後をイメージする、A住み替えの目的をはっきり、B自分自身の条件整理をする、C住まい/施設の知識習得、D必ず見学して5感で感じる、E判断に迷ったら専門家に相談する  が大事である。
18年度から戸建て、マンションを持っている高齢者は高齢者住替え支援制度が出来たので検討すると良い。
<交流会>
引き続き行なわれた交流会では市民の方々から真剣かつ切実な質問など多く出され、時間が足りないほどでした。今回のテーマは多くの市民の皆様にとっても関心の高い有意義なテーマであった事をうかがわせました。
◇閉会挨拶 三鷹市高齢者支援室 担当課長 轟孝利

三鷹市高齢者支援室 井上室長の挨拶で始まりました

熱心に聴講する市民の皆さん

質問も積極的に

交流会には37名の参加がありました

真剣かつ切実な質問が多く出ました
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