(1)「歴史の転換期」
ベルリンの壁が崩壊したことにより旧ソ連の弱体化そして旧ソ連の自由主義化の実現をみた。 一方、アメリカは弱体化しG7、G8でなくG0になってしまった。これから混乱の時代が始まる。
A)第4次産業革命 ・モノがインターネットにつながる「IoT (Internet of Things)」の時代、 人口知能「AI」の時代が到来している
B)新しい戦争 ・「サイバーテロ」、「サイバー戦争」が起きている。 役所の情報がターゲットにされている。そのため「人口知能+IT」で勝負する時代となり、
国立大学では理系重視・文系軽視に進もうとしている
・また「ロボット戦争」の時代に突入している。
イスラエルは兵士として人間を戦地に派遣するのではなく、
ロボット人間に戦わせることを考えている
C)環境問題と大災害の時代 ・人類生存の危機、森人プロジェクト
・熊本支局勤務中、水俣病問題と環境問題に取り組み、環境省新設を提言して
環境省の前身である環境庁の名づけ親になった
・パリ協定;米国のオバマ大統領、中国の習国家主席はパリ協定の推進に前向きである;
日本は取り組みが遅れオブザーバーとしての位置づけとなり、弱い立場に立たされる
ことになっている
・五百旗頭真氏は南海トラフ、首都圏直下地震による災害が大きいと予測し、
憂慮している。災害による原発被害にも注視している
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(2)「言論・報道の自由」の危機
A)「電波停止」発言とその背景
・放送法4条の違反に対する行政の問題。行政を批判すると電波を停止する
B)「厳しい海外の目」
・エマニエル・トッドは崩壊するEU、特にイギリスのEU離脱はヨーロッパと意気が合わない
イギリスの当然の決断だという
・同氏はまたポピュリズム、即ち大衆に迎合することのこわさを指摘する
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(3)「政局」
A)憲法改正の行方
・戦後レジームからの脱却を目指して来た自民党は、その目玉である憲法改正に
着手しようとしている
B)自民党総裁の任期延長
・首相任期を2期から3期に改める
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(4)「その他」
A)米大統領選挙の結果
・メディア利用 = トランプ氏はテレビ、ツイッターを活用して選挙に勝った
・メディアによるトランプ批判で隠れトランプが生じた(クリントン敗北の背景)
B)アベノミクス 3本の矢
・第一、第二の矢は期待通り起動しなかった、今や第三の矢である成長戦略の目玉
'TPP'がアベノミクスの頼みであるが、アメリカの次期大統領トランプ氏はTPPから
撤退宣言しており、TPPへの頼みも失敗に終わる可能性が高い
以上講演より一部抜粋。
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※参加者感想(抜粋)
・現在の世界情勢、日本の政治など詳しくお聞きしてとても勉強になりました。(70代 女性)
・解り易く政治の世界の流れが説明されていて考えなければならないことことを 沢山提供させていただけた。(80代 女性)
・ありのままの事実を知ることが出来た。同氏の話を毎年聞きたい。(80代 男性)
・時代の流れ(政治、経済、安全保障)が良く分かりました。(70代 男性)
・実例(事実)を踏まえての内容で興味深く拝聴しました。広い視野、視点 を持つことの重要さを改めて感じました。(60代 女性)
・「報道」の裏話が聞けて良かった。(60代 男性)
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