ホームへ
第18回講演会のご報告
日時:2007年11月26日(午後1時半〜4時)
場所:三鷹産業プラザ7階会議室
講師:NPO法人 萬葉学校理事長 植木昭夫氏

植木昭夫氏紹介
昭和2年福井県大野市生まれ。昭和26年東京大学文学部フランス文学科卒業。渇文社に入社、事業局長・編集局長・常務取締役・関連会社社長等を歴任し、昭和58年退社。同年、鰍メいぷる(出版プロダクション)を創立。平成13年、NPO法人萬葉学校を設立。少年時より詩歌に親しみ短歌を実作し、歌集「花の修羅」、「木偶相聞」を上梓。現在は「萬葉集古注釈大成」を編纂中。又、「萬葉学校」「武蔵野大学」で萬葉集講座開講。
今回は文化の薫り高いテーマを!ということから、「市民、会員の皆様に萬葉集の古き良きロマンをたずねて“更け行く秋”をお楽しみいただきたい」と萬葉学園理事長植木昭夫先生をお招きして「萬葉への誘い」とのテーマで講演をお願いしました。
定員70名のところ87名の多勢の参加があり主催者は嬉しい悲鳴をあげました。
       
講演会の様子 講演会の様子
《挨拶》
高階三鷹市高齢者支援室長
黒澤三鷹いきいきプラス事務局長
植木先生講演概要
1.先ずご自身の今日に至るまでの経歴や人生観などエピソードを交えながら興味深く説明。

 ・元気の源は沢山持っている。詩歌、こけし、・・・など。特に詩歌は長生きの秘訣である。
  食べていくための仕事と残った時間を趣味などに向ける、などメリハリが大事である。特にお金の扱い方は大事である。
 ・今までに講演会など3,000回くらいこなしているがこれは趣味の領域で準備作業含め非常に楽しい。
 ・フランスの合理精神と関西の合理精神とは通じたところがあるのでは? 等々。

2.万葉集について時代背景、当時のエピソード交え時に脱線しながら、しかし大変興味深く厭きさせない語り口で解説頂いた。

 @万葉集のようなものは世界に例を見ない。
  ・収納されている詩歌は4,500首以上、天皇から庶民果ては乞食まで全て載っており、かつ扱い方に差別が無い。
  ・収納されている歌は実年代630年から759年までの長きにわたり何人のもの手を掛けて集められた。
 A万葉集の生い立ちから歌の種類、時代の区分などレジュメに沿って解説
  ・持統天皇の命で編集開始
  ・歌の種類 長歌、短歌、・・・など4種類
  ・万葉仮名の解説。仮名とあるが実際は漢字・・・など
 B時代区分 
       伝承期(仁徳天皇から推古天皇)、開花期(舒明天皇・・・)、・・・・爛熟期まで5区分
 Cレジュメに載っている万葉・短歌抄にある23首について一つ一つ解説。

最後に今まで万葉集とは無縁だった方は一度は触れて欲しい。安い単行本などもあるので。

                                                                   以上
熱心に聴講する市民の皆さん 熱心に聴講する市民の皆さん
閉じる
ページの先頭に戻る