ホームへ




作家 吉村 昭氏
「作家の生き方」〜 小説に書いた江戸時代 〜
【日時】平成15年11月22日(土) 14:00 〜 15:00
【場所】
三鷹産業プラザ 7階会議室
【主催】
三鷹市・筑摩書房(共催)
3年目を迎えた「いきいきプラス」の記念講演は、三鷹市在住で、三鷹市が主催する「太宰治賞」の選考委員を務められた
作家 吉村 昭氏をお迎えしました。
150人のお客様で、会場は一杯でした。
講演会に先立って、清原慶子三鷹市長から、文化都市三鷹を支える市民の力と、豊かな地域での様々なコミュニティ活動の発展を称える ご挨拶をいただき、続いて、筑摩書房の松田哲夫専務取締役から、太宰治賞事業と吉村氏の功績が紹介され、貴重な講演会を楽しんで いって下さいとご挨拶がありました。


清原慶子 三鷹市長

筑摩書房 松田哲夫さん


吉村 昭さん
<第一部> 講演会
冒頭、「『歴史小説』を書くためには、着ている衣類や使用している 道具の一つ一つまで、時代背景や様々な記録を元に、細かく検証して 描写しているもので、『時代小説』とはジャンルが違うのです。」とお断り のあった後、時代劇の演出のうそや、史実と俗説との相違、江戸の 日本の世界に誇るべき文化水準の高さなどを、具体的な事例と ユーモアをたっぷり交えて話していただきました。

ゆっくりとした語り口調の中で、詳細を正確に語るお話から、私達が イメージしていた江戸時代とはずいぶん違った世界が浮かび上がり、 改めて覗いて見たくなるような、大変興味深いお話でした。
・幕府は黒船の来訪計画を一年前から知っていた
・江戸時代の道路事情、通信網の発達は世界に類をみない
・立て札で事足りる識字率の高さ
・時代劇では庶民の家にもロウソクが・・・大変高価なものなので、ありえない
・大名屋敷に表札はかけていなかった。商人の看板しかなかった。
江戸時代のこんなこと、皆さんはご存知でしたか? などなど・・・楽しい裏話でした。

<第二部> いきいきプラス活動報告会
いきいきプラス事業所管の、三鷹市高齢者支援室の酒井利高係長から、 3年目を迎えて益々の発展を期待するとのご挨拶をいただき、続いて、 いきいきプラス運営協議会の堀池喜一郎会長より、事業の概要と昨年度の 活動報告をいたしました。


参加者の感想(アンケートより)
・歴史小説を書く大変さがわかり、私の歴史小説の読み方が変わりそうです。
・わかりやすく、ユーモアもあり、そして高度な内容で満足しました。



閉じる
ページの先頭に戻る